政治学の一分野としての「政治史」には、歴史の政治学的分析、あるいは歴史を素材にした政治学理論の構築、という側面があります。このWSではそうした政治史理論の屈指の傑作を講読します。1978 年に発表されたこの著作は、1982年に一度翻訳紹介されましたが、すさまじい悪訳で、心ある人々を嘆かせていました。それが2020年に見違えるような新訳でよみがりました。それでも決して読みやすい本ではないので、一人で読むよりも質問を発し議論しながら読むのに好適だと思います。
講師:東京大学名誉教授 馬場 康雄
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